地域別事例紹介

四 国               

  


    ●浜を元気にする人

     上灘漁業協同組合 女性部 部長 松本洋子さん
     伊予市双海地域事務所        松本 宏さん
     人間牧場主                若松進一さん



上灘漁業協同組合が元気な理由
1 ・平成7年「ふたみシーサイド公園」が完成すると同時に、じゃこ天を名物に!
2 ・女性部が率先して、イベントなどにも参加 お店は休みなしで営業中
3 .「じゃこ天」を通じて、地域振興の活性化に取り組む

▼「ふたみシーサイド公園」内で販売する、名物「じゃこ天」!
愛媛県伊予市双海町は、県のほぼ中央に位置し、人工の海水浴場や、ゆうやけこやけラインなど、美しい瀬戸内海が楽しめる町として、人気がある町です。
その中にある「ふたみシーサイド公園」では、上灘漁業協同組合の女性部が、名物の「じゃこ天」を実演販売し、人気を呼んでいます。
この「じゃこ天」は、平成7年「ふたみシーサイド公園」をオープンするに当たって、組合の女性部と、地域振興に力を入れていた若松進一さん(旧双海町職員)が一緒になって開発したものです。元々じゃこ天は、県内の沿岸部の郷土料理。双海でも地元の漁師さんが、魚をミンチにして、みそ汁などに入れていた事から、それを参考にして作りました。
開発に当たって、こだわった事は地元の魚を使用する事。女性部の旦那さんは、みな漁師さん。そのため、新鮮な魚を手に入れる事ができました。
使用する魚はそれまで、味は美味しいにもかかわらず、市場に出荷してもほとんど値が付かなかった魚ばかり。付加価値を付ける事によって、有効な資源として生まれ変わりました!
現在は、エソ、グチ、トラハゼなど底引きで揚がった6~7種類ほどの地魚を使用し、開発当初のレシピとほとんど変わらずに、製造しています。


▼お母さん方の顔を見に、わざわざ公園に足を運ぶ!
今でこそ、人気の「じゃこ天」ですが、「地元に定着するまで3~4年の時間がかかった!」と、若松さんは当時を振り返ります。販売当初は、思うように売り上げが伸びずに苦戦していましたが、それでも女性部のメンバーは積極的に県内のイベントに参加し、対面販売を重視。じゃこ天を販売し続けました。
その甲斐あってか、徐々にじゃこ天の知名度は上がり、いつしか「双海にじゃこ天あり!」と言われるようになりました。女性部が大事にしている事は「本物」と「真心」だと言います。
今では、県内や県外のイベントに参加すると、長蛇の列ができ「また、じゃこ天さんの一人勝ちや・・・」等と言われるほど、人気を呼んでいます。
以前、お店は、週1回の休みがありましたが、じゃこ天目当てで、公園を訪れるお客さんが多い事から、女性部15名でシフトを組んで、休みは年末年始の数日間のみ。1年中、じゃこ天を販売しています。
さらに女性部では、若い人にもっとじゃこ天を食べてもらおうと、ハート形に模った「ラヴじゃこ天」や魚のすり身を餃子の皮で包み、油で揚げた「UFOじゃこ天」など、新商品開発にも力を入れています。


▼「じゃこ天」を通じて、地域振興を図る!
現在の女性部の活動は、じゃこ天作りだけに留まりません。伊予市の双海地域事務所の松本さんたちの協力もあり、地元の小学生をお店に招いて体験学習をしたり、普段自分たちが使用している廃油を使って、石鹸作りをするなど、地域住民と交流の場を設けています。
特段人気があるのは、女性部のメンバーで結成した「じゃこ天一座」。
じゃこ天を使った、手作り弁当を携えて地区内の高齢者向けのイベントを回り、歌や自作の演劇を披露しています。
部長の松本さんは「じゃこ天を通じて、双海地域がもっと元気になってくれれば良い!まだまだ自分たちにできる事はあるはず!!」と、更なる発展を願っています。


参考資料

夢をかなえる”じゃこ天”販売! (第15回全国青年・女性漁業者交流大会資料より)