地域別事例紹介

中 国               

 

   

●浜を元気にする人

山口県漁業協同組合室津支店Fresh室津 代表 小濱 一也さん
山口県漁業協同組合室津支店   支店長 外村 美満さん
山口県柳井水産事務所普及振興班 主査 石田 祐司さん

 
Fresh室津が元気な理由
1.市場価格を超えた高価格を実現
2.若者と年配者が一体となりみんなでワイワイ

▼魚価向上の取り組み
 山口県上関町室津地区は広島県に隣接した室津半島の最先端部に位置しています。 大小様々な島に囲まれた漁場で、山口県漁業協同組合室津支店の組合員61名は刺し網、さより船びき網などで、アジ、メバル、サヨリなどを水揚げしています。 Fresh室津は、平成18年に市場での魚価低迷に危機感を抱いていた青壮年部の有志が集まって結成されました。現在メンバーは20代から60歳代の15名です。結成以前から行っていた学習会でブランド化による魚価向上を目指すことになり、メンバー全員でアジとサヨリの鮮度管理の徹底と規格の統一に粘り強く取り組んだ結果、平成20年には市場に認められ、魚価が上がり、メンバーの水揚げは増加しました。ところが翌年、不況の影響で魚価が低迷。市場まかせの販売に限界を感じるようになりました。以後1年半の間に何回も学習会を開き、メンバー全員で何が出来るかを考え直しました。「手間をかけても魚価が上がらない、やらないほうがいいんじゃないか」「直営店を経営しよう」など様々な意見が出ましたが、メンバーが出した結論は「品質第一」をセールスポイントに地元スーパーマーケットで行う直接販売でした。平成23年3月から山口県漁協と関係のあるスーパーで販売を開始しました。価格をスーパーのバイヤーと協議した上で決め、スーパーに納めた日に店内の特設コーナーで漁師が直接品質をPR、試食も行って販売したところ、広告を見たお客さんが詰めかけ大盛況。スーパーでのイベント販売は大成功のうちにスタートしました。 以来、スーパーとの取引は拡大し、2年目からは魚だけを納める定期販売を5店舗で週1回、イベント販売はひと月に2店舗で行っています。売上は1年で約800万円、魚価は市場単価の1.5倍以上で取引しています。



▼若手中心で切り盛り、年配者も積極参加でグループ一丸!
 スーパーへの販売価格はメンバーの会合で決め、交渉します。漁業者の希望価格での取引を成功させたのは、メンバー全員が「品質第一」に励んだからです。そして、若者たちの実行力と、年配者も含めたグループのまとまりが成功をもたらしました。水産事務所の普及員が作ったPOPの見本を参考にみんなで調理法のPOPを作っていますが、そのために実際に試食して、ワイワイと意見を出し合い作っています。イベント販売ではみんながローテーションに従って店頭に立ち、セールスマンのように自分からお客さんに声をかけています。以前は苦手だったメンバーまで。その結果「美味しかったよ」と声をかけてくれる固定客も生まれています。水揚げが上がったせいかみんなで食事会をすることも多くなりました。Fresh室津は若者と年配者が一緒になってワイワイがやがや、活気にあふれています。




 

 

参考資料

「品質第一!」で、もっと儲かる漁業へ

 (第18回全国青年・女性漁業者交流大会資料より)